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インゼル古書(456)

2,800円

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 ライプツィヒは印刷出版で栄えた街。17世紀来、この街では貴重な書物や雑誌、楽譜がたくさん刷られた。そんな歴史に、20世紀に入って新たな魅力を付け加えたのが「インゼル文庫 Insel-bücherei」だ。1912年にこの街で産声をあげたインゼル文庫は、ふたつの世界大戦、二次大戦後の混乱期、分断国家として迎えた冷戦期、東西ドイツの統一と「統一実験」の20年を経て現在、出版番号1380(1800巻以上)を擁する一大シリーズとなった。

 特徴的なのはその体裁。工夫を凝らした文様の表紙、厚手の紙、ひげ文字(Fraktur)に美しい図版。それらが 185x120mm のハードカヴァーの装丁に納まっている。手にとりやすく持ち出しやすい大きさのインゼル文庫だけれど、書棚に並べると大きさの割にしっかりとした存在感を放つ。

 ほんの数冊でもそうなのに、それが壁一面上から下まで並んでいたら、その眺めはどれほどか……。そんな夢想を実際に見せてくれる古書店がライプツィヒにある。ニコライ教会のほど近くに店を構える「Bücherinsel」(本の島の意。右写真)だ。名前のとおり「Insel-bücherei」の専門店。その他の古書もたくさん所蔵しているが、やはりインゼル文庫の書棚は圧巻だ。全ての番号の文庫がそろう上、どの番号にも出版時期の違う複数冊が用意されている。ここに入って早々に退散するような本好きがいるとはとても思えない。天井近くに並ぶ1冊を手にとるため何度、脚立の上り下りをしたことか。

今現在もコレクターさんが多くいらっしゃる古くから愛されている古書です。

お気に入りに出会えたらぜひ、手にしてみてくださいね○。

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